『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』3話は、フィギュアスケート金メダリストが容疑者に!?

このドラマの中で、危機管理専門の弁護士として、法廷に立つことなく多くのクライアントを救ってきた鈴木法律事務所の危機管理部のメンバーたち。

情報を操作することでトラブルを解決に導くというストーリーは、さまざまな情報が行き交い、それに影響されることが避けられない現代だからこそ、興味深く観ている人は多いのではないでしょうか。

今回そんな危機管理部にやってくるのはどんなクライアントなのか、気になる第3話のあらすじ、ネタバレ、見どころ、感想などをお届けしたいと思います。

クイーン 3話 あらすじ

鈴木法律事務所の危機管理部に新たな依頼を持って訪れたのはフィギュアスケートの金メダリスト、相馬紀子(白石聖)と間宮マネージャー(片山亨)、渡瀬コーチ(村岡希美)でした。

金メダルを取った世界大会の後日本で記者会見をした次の日、彼女が見たのは婚約者の塚越(穂満佳佑)の変わり果てた姿でした。

凶器から彼女の指紋が見つかったことで、警察に疑われている彼女は、目の前の状況を見てパニックになり凶器を触ってしまったと無実を主張し、早急にアメリカに戻りたいと助けを求めます。

氷見(竹内結子)、与田(水川あさみ)、真野(斉藤由貴)、藤枝(中川大志)がほかの被疑者を探すと、ライバルの青山リナ(石田ニコル)も塚越と交際していたことが判明するのでした。

クイーン 3話 ネタバレ


オリンピックでフィギュアスケート選手の相馬紀子が金メダルを取り会見を行った次の日、彼女は婚約者の塚越が自宅で何者かに刺され倒れているところを発見する。

しかも既に死亡していた…


休みがないと嘆く鈴木法律事務所の面々の元へ紀子とマネージャーの間宮、専属コーチの渡瀬が訪れ、紀子が重要参考人になっていると言うのです。


会見後、事務所で仮眠を取るつもりが気づけば朝になっていたという彼女は、仕事があったため急いで塚越の自宅へ戻り、倒れている塚越を発見。

彼はすでに死亡していて、パニックになった彼女は凶器を触ってしまったのだと言います。

早急にアメリカに戻りたいと言う彼女に氷見は新しい被疑者を見つけることを提案します。


もう一人の被疑者として名前が上がったのは紀子のライバルである青山リナ。

彼女のポーチが塚越の家で見つかったのです。

氷見と藤枝に対しリナは塚越との交際を認め、彼はリナの方が大切だと言っていたと言います。

氷見が疑うフリをして挑発すると、リナは彼とのメッセージのやりとりを見せます。

その画面を気づかれないよう撮影し、氷見はそれを流出させ時間稼ぎをはかるのでした。


二人の関係を知っていた様子の紀子。

それを話さなかったことで紀子を責める氷見たち。

しかし、急いでアメリカに帰りたい理由が末期がんを患った母に早くメダルを早く見せたいからだと知り、信じることにします。

会見が終わり、夜道を歩いた後、途中からタクシーで事務所へ戻ったという証言から、その範囲全ての監視カメラ映像を探すことになりました。

リナは塚越との交際をテレビ番組で認め、好きになってしまったと涙を流し謝罪をしました。

そして自分はあの日ボランティアに参加していたと証拠写真を見せ、身の潔白を主張しました。


一方の紀子は、途中でタクシーに乗ったという証言が本当なら殺害時刻に間に合うことがわかります。


そんな中、若い女性とデートを楽しみ、プレゼントを買おうとしていた所長の鈴木太郎(バカリズム)の元に、政治家の林の息子のセクハラについて記者の東堂(泉里香)が公にしようとしていると連絡が。

それを公にしないことと引き換えに林から得た別の政治家の不正献金の情報を氷見は東堂に渡し、スクープとして報道することでその話は終わっていたはずでした。

東堂はその件に関して誓約書も書いています。

人生が終わると与田に忠告されても、自分はどうなってもいいと言うのでした。


その頃、リナと同じスケートリンクで会った外国人に藤枝が接触し、彼が紀子と仲が良かったことがわかります。

そして審査基準がリナに有利なものに変わり、誰もが勝ったのはリナだと思ったが、実際優勝したのは紀子だったという話も聞けました。

さらに紀子が大会前に薬を飲んでいたことも判明しますが、ドーピング検査は陰性だったようです。

紀子の逮捕が近いことがわかり、氷見は、幼い頃彼女が泣きながら母の厳しい練習に耐えていた映像や、母が末期ガンであることをテレビで公表し、印象操作を行いました。

氷見の勝手な行動に怒る紀子でしたが、逮捕が迫っていることから世間を味方にし、警察の動きを遅らせることが最善だと氷見は考えたのでした。


そんな時、リナがボランティアに参加していた証拠の画像が、別の日のものだとわかり、アリバイが崩れます。

その日リナは自宅にいたようですが、証明できるものはありません。

そしてリナは紀子が飲んでいた薬はアフターピルだと教えてくれました。

リナは紀子に他に交際している人がいたことで別れ話になり、殺したと考えていました。

コーチに確認すると、薬のことは知らないものの、異性関係に問題があったことをほのめかします。


紀子は母の危篤の知らせを受け、アメリカへ向かおうとしますが、警察に逮捕されてしまいます。

会いに行こうとした氷見でしたが、彼女は接見拒否をし否認することもなく黙秘していました。


行き詰まった氷見が与田と話している中で、所長の話題になった時、二人は同時にあることに気づいたようでした。

氷見は藤枝が手に入れた、紀子とリナの評価に関する資料を手に取ります。

そして紀子と対峙した氷見は、推測だと前置きをし、紀子が塚越に別の男性と関係を持ったことを明かしたことで関係に亀裂が入ったのではと言い、紀子はメダルのために、審査員の一人と関係を持ったと続けます。

氷見の発言を否定し、別のことで口論になり、殺したと言う紀子でしたが、氷見はそれが嘘だとわかっていました。

その時間、紀子が審査員の木村とホテルにいる姿が防犯カメラに映っていたのです。


スケートを取ったら何も残らないと母親に言われ続け、紀子はいつしか追い詰められ、汚い手で勝ち取ったメダルを、母親が喜んでいる姿を見ることが復讐だと考えるようになったのです。

しかし母親の呪縛を解くことが本当の復讐だと氷見は伝えます。


八百長の事実を認め、紀子は謝罪会見の場で全てを話します。

審査員と関係を持つことを強要していたのも、それを知った塚越を殺したのもコーチだったのです。

事件の解決に伴い、東堂のセクハラの記事は、差し替えられることになりました。

わざと記事をぶつけて、潰したと与田へ怒りをぶつけ、あきらめないと言う東堂。

やがて病院の母親の元を訪れた紀子は複雑な気持ちでいましたが、母親は突然「ごめんね…」と謝罪の気持ちを伝えるのでした。

クイーン 3話 見どころ


フィギュアスケートの金メダリストが殺人事件の被疑者になるという衝撃的なストーリーとなった今回、その事件の犯人が誰なのか、どのようにして氷見たちはその真犯人にたどり着くのかが一番の大きな見どころになります。


また、警察の動きを封じるための時間稼ぎの姑息さやハッキングなど、なんでもありの危機管理部の仕事のやり方も、ない道を無理矢理作ってでもクライアントの女性を助けるためと考えれば素晴らしいのかもしれません。


さらに今回は、情報を引き換えにすることでもみ消したはずのセクハラのことを蒸し返そうとする東堂とのバトルも見どころになります。

クイーン 3話 注目のキャストは?

今回注目したキャストは、事務員であるにも関わらず重大なヒントを導き出す天才肌の真野聖子を演じている斉藤由貴さんです。


斉藤由貴さんは1984年に初めて行われた東宝シンデレラオーディションに母親の応募で参加しました。

最終選考に残ったことがきっかけで芸能界に入り、翌年には「卒業」で歌手としてデビュー、同年フジテレビ系「スケバン刑事」で連続ドラマ初主演を果たし一躍トップアイドルに。


その後も1986年に放送されたNHK連続テレビ小説「はね駒」や、1989年にTBS系で放送された「はいすくーる落書」など、ドラマや映画、舞台など女優として幅広く活躍されています。


真野聖子は思いがけないスキルをたくさん持つ、多才で謎多き女性とされていますが、ハイブランドの洋服を着こなす派手さは私が斉藤由貴さんに持っているほんわかしたイメージとは違っていました。

けれど謎多き女性という点や不倫経験者という自虐的な設定もあり、都合の悪い話題になると突然「かんころ餅が食べたい」と言い出すなど、かわいらしい不思議ちゃんな一面なんかは斉藤由貴さんに合っている気がします。

クイーン 3話 感想

このドラマを観て、毎回感じるのはなんとも言えない違和感なんですよね。

弁護士なのにおしゃれ。

弁護士なのにふざけてる。

弁護士なのにやり口が汚い。

弁護士なのに法廷に立たない。


そういうあれこれもありますが、私が感じているのはクライアントがはっきりした勝ちではない気がしたり、ハッピーエンドにならないことなんです。

クライアントの要望には応えたものの、わざと情報を表に出すという戦略で負の情報までもみるみるうちに大きく広がってしまうところなんかも、普通の弁護士に頼めばもう少し別の方法で解決してくれるんじゃないかと考えてしまいます。


今回の紀子も母親の存在に縛られて必死でフィギュアをやって、金メダルを取るために婚約者を裏切って、婚約者を殺された上に警察に疑われるというかわいそうすぎる人生なのに、自分の不正が大きく取り上げられ、きっともうしばらく日本では暮らせないほどに情報が広がってしまいました。

悪いことをしたんだから自業自得ではあるけれど、最後に母親が謝罪したシーンも、彼女のしてきたことはなんだったんだろうとなんだかやるせない気持ちになってしまいました。

クイーン 3話 まとめ

今回も無断で他人のスマホの画面を撮影し、ネット上に流出させたり、防犯カメラの映像をハッキングしたりと、貪欲に職務を全うした危機管理部。

氷見たちは無事真犯人の存在にたどり着き、紀子の無実は証明されましたが、代わりに紀子が金メダルを取るために不正を行っていたことが判明しました。

自分の間違いを認め、謝罪会見をする彼女は強い女性だと思います。

なんだか痛々しい結末になり、モヤモヤが残りましたが、女性に逆境に負けない強さを持ってほしいという制作側の願いが込められているのかもしれませんね。


以上、スキャンダル専門弁護士 QUEEN-3話のネタバレ!1話完結だから途中からでも観てね!

をお届けしました。