なんだか個性の強い人たちが集まっている幸村・上杉法律事務所。

前回9話は、それぞれの得意分野を生かしてファームのチームワークで難しい案件を解決する展開がとても素敵でしたが、気になるのはラスト、

チカの前に現れた遊星が大輔の秘密を暴露してしまったことですよね。

一体大輔になんの恨みがあるんでしょうか、この男は。

そしてついに念願のシニアパートナーに昇格し、向かう所敵なしといった甲斐でしたが、ここにきて彼の秘めたる憂いの正体が明らかになります。

それでは今回はそんな気になることだらけの「SUITS」第10話のあらすじ、ネタバレ、見どころ、感想などをお届けします。

ドラマ「SUITS」10話 あらすじ

甲斐が知るある事実により彼の周りをうろちょろする最高検次長検事の柳慎次(國村隼)。

遊星(磯村勇斗)に大輔(中島裕翔)の素性を知らされたチカ(鈴木保奈美)。

これまでの人生で勝ちばかりを手にしてきたように見えた甲斐の上に暗雲が立ち込め始めたころ、最高検の監察指導部に所属し、甲斐の検事時代の後輩でもある澤田仁志(市川海老蔵)が現れます。

甲斐は柳の不正に関する捜査に協力を求められますが断るのでした。


さらにチカには、大輔の件で責められ、警察に告発すべきだと詰め寄られます。

それに対し甲斐は、このファームですでに仕事をしている大輔のことが公になればファームも危ないことを示唆します。

さらに、裁判を有利に進めるための柳による証拠隠しが理由で検事を辞職したことを告げるのでした。


ある日、ファームにいる甲斐のもとに澤田が直接乗り込んできました。

彼は甲斐を共犯者扱いし、柳の証拠隠しについて証言してほしいと言うのです。

ドラマ「SUITS」10話 ネタバレ

甲斐と大輔が取引先から帰ろうとすると、ある男が甲斐に声をかけてきました。

それは最高検次長の柳伸次。

甲斐は忠実な部下で、いつか検察庁のトップに立つはずだったと彼は大輔に語るのでした。

食事に誘う柳に対し、行くつもりのない甲斐でしたが、私が有罪になったら…、そんな柳の言葉に何も言えなくなるのでした。


甲斐が事務所に戻ると、大輔の真実を遊星から聞いたチカが、告発するべきだと詰め寄ります。

そんな彼女に甲斐は、彼はこの事務所に所属してすでに仕事しているのだから、公になれば事務所もただでは済まないと半ば脅しのような言葉を返すのでした。

甲斐があまりに攻撃的な態度を取るので、何かあったのかと尋ねるチカ。

すると検事時代、裁判を有利に進めるため過剰な証拠隠しを柳がしていたことを甲斐が明かします。

告発すべきだったのではと問うチカに甲斐は、当時地検のエースだった柳相手では自分の立場は無力だったため、検事を辞めたと言いました。

それを聞いたチカは一旦引き下がり、大輔のことは自分を納得させる仕事ができなかったら解雇するつもりのようです。

チカはすぐに大輔と蟹江貢(小手伸也)を呼び、大切なクライアントである与謝野ホールディングスの社長が寝たきりになり、二人の娘に公平に遺産を分配する為遺言状作成の相談を受けていることを伝えます。

ところが娘である藤代と雛子の仲が悪く、大輔と蟹江にそれぞれの希望を聞く聴取役についてもらい、うまくまとめてもらうことにしたのです。



一方、事務所から出た甲斐の前に現れたのは検事時代の後輩、澤田でした。

彼は最高検監察指導部で柳の不正を調べており、柳と関係性の深かった甲斐が何か関係していると考えているようです。

黙ってると同罪だと疑われると迫る澤田に、余裕の様子で甲斐は去りました。


事務所では与謝野社長の二人娘に蟹江と大輔がそれぞれの希望を聞き出します。

自分の母親を雛子の母親が追い出したと考えている藤代は、一切財産を渡すつもりはないと言います。

一方の雛子にとって母親が立ち上げたアパレル部門は宝物。

蟹江はアパレル部門を売却、大輔は絶対に守ると全く真逆の決断をするのでした。

大輔が遺産の65%を姉に譲る提案をするも、蟹江は納得しません。

妹の望みはアパレル部門を譲り受けること、姉の望みはアパレル部門を妹に譲らないこと。

話し合いがまとまるはずもありませんでした。



柳の元を訪れた甲斐。

誰も不正の証拠を掴んでいないと考えている柳は、彼らは甲斐の証言に頼るしかないと語ります。

甲斐は、敵にも味方にもなるつもりはないと席を立ちました。


そしてある日、澤田が事務所にやってきました。

甲斐に話があるらしく、チカが同席することに。

澤田は甲斐をすっかり共犯者扱い。

やり手の検事で、続けていれば今頃出世組のトップだったはずの甲斐が検事を辞めたのは、不正に気付いたからではと追い詰めます。

さらに、協力しなければ弁護士ができなくなる可能性も示唆します。

話をしたいなら証拠を持って来いと甲斐はドアを開け、澤田を帰しました。


そんな時、大輔に砂里(今田美桜)から電話があり、向こうでは泣きながらひたすら謝罪する砂里の声。

そこで大輔はチカが経歴詐称の事実を遊星から聞いたことを知らされます。

甲斐に確認すると、解雇の口実作りにチカが今の仕事を任せたこと、このファームに残るには蟹江に勝つしかないことを伝えます。


一方、澤田のもとを訪れ、証言する意思を示す甲斐でしたが、ずいぶん昔のことで記憶が曖昧であるため、状況証拠の閲覧を申し出ますが、澤田は機密情報であるため断りました。

しかし澤田は帰ろうとする甲斐を引き止めるのでした。


アパレル部門を藤代に譲ることに決めた大輔。

それは負けを認めることになります。

しかし大輔は譲った後に新たに会社を起こし、社員を全員引き抜く計画をしていました。

やっと仕事がわかってきたと感心する甲斐でしたが、タイミングをはかったように入ってきた蟹江が、社員と契約を結びなおしたと言います。

大輔の作戦はバレていたのです。


澤田から届いたダンボールいっぱいの資料ひとつひとつに根気強く目を通す甲斐。

やがて甲斐は自分が担当した世田谷区女子高生殺人事件のファイルを開いて何かに気付いたようでした。


藤代と雛子の話し合いの場で、雛子はアパレル部門を譲ると言います。

すると蟹江は買収の話がきていることを告げますが、雛子はそれでも譲ることに応じました。


柳に会った甲斐は、柳が自分の担当の事件まで証拠隠ししていたことを指摘しました。

甲斐は世田谷区女子高生殺人事件の犯人が無罪だと気づいたのです。

柳は彼が無罪になるであろう新証拠を所轄署に戻し、隠していたのです。

甲斐は取り引きしてくださいと切り出し、柳にトップの座を諦め、身を引くよう促しました。

しかし柳は応じませんでした。



U&Tの新社長に雛子が就いたことを知り蟹江は大輔に抗議します。

それはお互いの資料を黙って見ないことをルールとして定めた蟹江が大輔が罠としてわざと開けたまま席を外したメールを盗み見た結果だったのです。

怒る蟹江に対し、甲斐は今まで見たことのない程に血相を変えて、不正をしたのに自分を正当化するなと責め立てます。

しかし、蟹江はアパレル部門をとんでもない値段でU&Tにわざと売ったのです。

蟹江は莫大な借金を抱えさせ、妹を母親の作ったブランドもろとも破滅させるつもりだったのです。


そんな折、チカの元を訪れた玉井(中村アン)は甲斐を救ってほしいとICレコーダーを差し出します。

柳の前に現れたチカは、不正をバラされたくなければすぐに検察庁を辞めるように促します。

バカバカしいと笑う柳に対し、本当にそう思うのかと尋ね、ICレコーダーの再生ボタンを押すのでした。

そしてチカは甲斐に証言をする必要がなくなったこと、最高検に柳の捜査終了を約束させたことを伝え、さらに大輔を即刻解雇するよう言います。

すると甲斐は大輔に手伝ってもらいたい案件があと一つだけあると口にしました。

甲斐は検事時代に担当した世田谷区女子高生殺人事件で、柳の証拠隠しによって無罪の人物を冤罪により有罪にしてしまったことを明かします。

ドラマ「SUITS」10話 見どころ

ストーリーの軸になる案件は、ファームの大切なクライアントの社長からの、娘二人に平等に相続させたいという依頼でした。

今回はチカが大輔を試す為、蟹江と大輔に姉妹それぞれの相談役に就かせました。

少しずつ愛着もわいてきた蟹江というキャラクター。

大輔との対決ではこれまで以上に蟹江の非情な仕事ぶりが発揮されています。

大輔の成長も垣間見ることができる二人の対決は今回の大きな見どころです。


そして、もう一つ重要なのが、以前から甲斐の周りをうろちょろし始めていた柳という存在。

今回さらに彼のせいで甲斐が窮地に立たされます。

恩師である柳の不正を語らずにきた甲斐が、新たに知ってしまった真実はあまりに残酷なものでした。

ドラマ「SUITS」10話の注目キャストは?

今回注目したのは、長年甲斐の秘書を務めている玉井を演じている中村アンさんです。

中村アンさんは、ファッション雑誌「andGIRL」、「BAILA」のレギュラーモデルであり、2018年に日本テレビ系で放送されたドラマ「ラブリラン」をはじめとするドラマ、2017年に公開された「ミックス。」などの映画に出演され、女優さんとしても大活躍。

綺麗でスタイルが良くて、ハーフではないのにハーフ顔。

女子としてはダメなところを見つけたくなるところですが、毒舌や不潔をキャラにしてブレイクしたり、プライベートでも数々の芸人さんたちと仲が良かったりと、飾らない姿も魅力なんですよね。

さらに、おしゃれで美に対してストイックとくれば、女子人気は高いはずです。

モデルさんのお仕事とは違って、動きのある女優さんとしての中村アンさんは、見た目はツンとした美人タイプなのにふとした時に出る仕草や表情があどけなかったりほんわかしてたりと、そのギャップに私は何度となくやられています。

今回彼女が演じている玉井という女性は、甲斐の秘書を長年務めています。

ということは言うまでもなく非常に優秀なわけですよね。

でもそれを鼻にかける様子が全くなく、甲斐に対してはもちろんのこと、さりげなく大輔にアドバイスしたり背中を押したり、視野が広く気配りができる素敵な女性。

しかもチラチラ甲斐を気にするあの感じがほんとかわいくて大好きです。

彼女が甲斐に恋心を抱いているなら、うまくいってほしいなぁ…

ドラマ「SUITS」10話 感想

ずっと抱え込んでいた甲斐の大きな問題がついに明らかにされましたが、たった一人で最善の策を探して戦う甲斐の姿はとてもかっこよかったです。

それに比べて自分の計画が失敗したからと言ってふてくされて他人に当たる大輔。

かっこ悪すぎました。

そして勝つ為に多くの人を不幸に陥れる非情な手段を取った蟹江、憎たらし過ぎます。

大輔だけではなく甲斐まで弁護士ではいられなくなるほどの秘密を抱えていたなんて、この事務所、ほんとに危ないですよね。

気が早いですが、シリーズ化を願っているので事務所がなくなるとすごく困ります。

ドラマ「SUITS」10話 まとめ

証拠隠しをしていた柳のせいで無実の人間を殺人犯として刑務所に服役させてしまったことに気づいた甲斐。

当初のイメージとは違い、正義感の強さや男気を持っている人だからこそさらにショックは大きかったと思います。

甲斐は無事彼を刑務所から救い出せるのでしょうか。

そして、大輔はあのまま蟹江に勝ちを譲り、雛子を不幸にしてしまうのでしょうか。

以上、「SUITS/スーツ-10話 大貴VS蟹江!?あらすじ、ネタバレはこちらです!」
をお届けしました。