甲斐の片腕として大輔は明晰な頭脳をフル回転させ次から次へと難しい案件を共に解決に導いてきました。

前回8話、情報漏洩の犯人と疑われた真琴を見事に救う彼の姿はたくましささえ感じるほどでしたが、恋愛においてはせっかく信頼を取り戻したのに砂里とのキスを真琴に目撃されてしまうという情けない展開。

お人好しの大輔ですが、砂里の気持ちをきっぱり拒んで真琴への想いを実らせることができるのか、そして次に出会うのはどんなクライアントなのか、今回はそんな気になるドラマ「SUITS」第9話のあらすじ、ネタバレ、見どころ、感想などをお届けしたいと思います。

ドラマ「SUITS」9話 あらすじ

シニアパートナーに昇格した甲斐(織田裕二)は、パーティーの席で、チカ(鈴木保奈美)に、ある会計事務所の華村百合(石田ひかり)所長と、エース会計士の大河原忠(西村まさ彦)を紹介されます。

しかし百合は、大河原を辞めさせたいようです。

甲斐は、大輔(中島裕翔)に百合の事務所の定款と大河原の雇用契約書を覚えるよう指示し、大河原の経歴詐称について明かします。

大輔は、大河原と自分を重ねてしまい、不安定になり仕事に集中できません。

訴えることなく、十分な額の退職金も出すという条件を提示する甲斐でしたが、彼は解雇に納得できない様子。

やり取りを聞いていた大輔が、彼の仕事ぶりを考えるとおかしいとつい口をはさむと、彼は百合を訴えると言い出します。

甲斐にうまく言いくるめられ、穏便に解決するはずだった案件があらぬ方向へ向かっていくのでした。

ドラマ「SUITS」9話 ネタバレ

たくさんの招待客が拍手で甲斐を迎えました。

甲斐はついに念願のファームへの出資者でもあり経営にも関わるシニアパートナーに昇格し、そのお披露目パーティーが行われたのです。

甲斐はチカから、招待客のうちの1人を紹介されます。

それはYURI綜合会計事務所所長、華村百合。

彼女は甲斐たちの事務所の顧問会計士兼クライアント兼チカの戦友でした。

そしてチカは隣にいた大河原を百合の事務所のエース会計士と紹介します。

すると百合は相談事があるらしく、大河原に席を外させました。


甲斐は大輔と事務所に戻り、百合の事務所の定款と大河原の雇用契約書を覚えるよう指示しました。

大河原は出身大学を偽っている上会計士の資格も持っていませんでした。

百合からの依頼で甲斐は、明日彼に解雇の同意書にサインさせると言うのです。

大輔は経歴詐称でクビにされそうになっている彼と自分を重ね、自分の経歴詐称がバレた時甲斐先生は守ってくれるのかと不安をぶつけます。


翌日、やってきた大河原は甲斐のオフィスに飾られたスポーツ選手のユニフォームや写真を見るなり、その選手の功績をすらすらと語り始めました。

一度見た数字は忘れないと言う彼。会計士をする上でそれは大きな武器になっていると言いました。

解雇の話を切り出し、無資格であることを指摘し、所長は訴える気はないことと退職金を充分な額支払うことを伝え、サインを求める甲斐でしたが、長年事務所に尽くしてきた彼にとっては納得できない要求でした。

大輔も彼の功績を考えるとおかしいと同調し、大河原は事務所を訴えると席を立ちました。

大河原を追った大輔は協力したいと言いますが、彼は自分の苦労などわかるはずないと去って行きました。


身辺調査は10年前に行われたものであることがわかり、今になってそれを理由に解雇は不自然だと甲斐に主張する大輔でしたが、我々のクライアントは誰だ?と、とがめられてしまいます。

甲斐は事務所を訴えるため、ある法律事務所に向かった大河原の後を追い、話しかけました。

訴訟になればうちもあなたを訴えることになり、クライアントに損害賠償請求を一斉にされたらどれだけの額になるか、わかるでしょうと甲斐は言い、今のうちに解雇に応じた方がいいと説得します。

すると、大河原に大輔から着信が…


身辺調査が10年前に行われていたことを知らされ、大河原は、3年前と同じだと口にし、香西さな恵という女性が突然解雇されたことを明かしました。

電話を取り上げた甲斐が大輔に対し「何もするな」と電話を切ってしまいます。

甲斐がさらに大河原の不安を煽ると大河原はしぶしぶサインしました。

解雇が成立したことを喜ぶ百合でしたが、そこに来た大輔が、解雇は本当に経歴詐称が原因なのかと迫り、3年前の解雇の際も、不当解雇の訴えがうやむやになっているとの調査結果を提示しました。

身辺調査の行われた時期を大河原に明かしたことを百合は問題視し、今後の付き合い方についても考えると席を立ちました。

自席で待つよう言われた大輔でしたが、本当のことを知る為さな恵の元に向かっていました。

子供を抱っこした彼女は「彼も気づいてしまった」と意味ありげなことを言い、関わり合いたくないとそれ以上話しませんでした。


次に大河原の自宅を訪ねます。

偽物に抗議する資格はないと言う大河原に、あなたは偽物じゃないと答えます。

彼が本物以上に努力してきたことが大輔にはわかるようでした。

貧しい家庭で生まれ育ったことで進学できず、バイトで個人の会計事務所に入った大河原はその仕事ぶりで重宝がられていました。

やがて、所長が亡くなり、事務所をなくさない為に業務を受け継いで必死の思いで仕事に励んだのです。


ある日、引き抜きで百合の事務所に入りましたが、資格がないことを初めから知っていて、都合よく使える自分をいつでも捨てられる駒として使っていたのではと大河原は語りました。


甲斐のパーティーで蟹江貢(小手伸也)が出会った女性、袴田美波が、3年前さな恵が訴えを依頼した法律事務所にいることを記憶から導き出した大輔は砂里(今田美桜)とカップルを装って蟹江と美波を誘い、ダブルデートすることに。

大輔&砂里カップルと蟹江&美波カップルはボウリングを楽しむ。

砂里は蟹江に気がある様子の美波の笑顔が作り笑顔であることを指摘。

トイレで美波に何が狙いかと尋ねると、彼の事務所は給与水準が高いと答えました。

砂里は美波のIDカードをカバンから抜き取り、知りたいことがあるなら直接見てくればいいと大輔に渡します。


うまくリゲル法律事務所に侵入し、さな恵が訴えた時の資料を見つけた大輔でしたが、警備員に見つかってしまいます。

大輔を迎えに来た甲斐に対し巧みに金を要求する警備員でしたが、彼の家族の不正のことを調べ上げて突かれてしまいます。

甲斐のほうが一枚上手でした。

しかし甲斐は金を渡し、その場を後にするのでした。


謝りつつ、大体のことは掴めたと大輔が百合の悪事を伝えますが、すでに甲斐は百合の不正を見抜いていました。

表向きはコンサル料として料金を割り増しし、別会社に入金させていた彼女の行いは違法行為でした。

昨夜のダブルデートの後、事務所に行きたいと蟹江に切り出した美波は事務所に着いたとたん怒り出し蟹江を突き放しました。

その様子を防犯カメラの映像で見るアソシエイトたち。

蟹江は彼女が怒った理由がわからないと大輔に言いますが、大輔はピンときました。

大輔は美波にIDカードを返し、彼女が最初からある資料を手に入れるため事務所を訪れたことを指摘し、3年前の不当解雇訴訟の資料を渡してくれれば公にしないと言いますが、彼女は盗んだ資料を返し、その件から手を引いたほうがいいと言い残して去って行きます。

証拠がないと悩む大輔に、パラリーガルの真琴(新木優子)は、それならここにあるじゃないですかと大輔の頭を指差します。

記憶している内容を吐き出してくればタイプしますと言ってくれました。

事細かに句読点の位置まで覚えている大輔の記憶を元に資料の作成を終えた真琴。

落とした資料を拾い、立ち上がった二人の顔が接近し、しばらく見つめ合うと真琴から大輔にキスをしました。


その頃、甲斐は、百合の不正を裏付けるため独自に動いていました。

百合を呼び出すと、甲斐が不正の事実を切り出し、大河原とさな恵がそのことに気づいたせいで解雇されたと大輔が言います。

証拠を求める百合に、昨夜作成した資料を提示し、それを目にした百合は思わず「どうして」と漏らします。

さらに証人として大河原を呼び入れると、彼は過去に百合のデスクに広げられていた資料を淡々と読み上げました。

それは明らかに不正の証拠でした。

百合はとうとう不正を認め、この件は内密に処理してほしいと言います。

しかし「戦友だからこそ、裏切りは許さない」とチカは厳しい態度を取りました。


大河原は大輔に、資料のコンマがずれていたと指摘し、大輔の経歴詐称を勘付いている様子で、君は本物の弁護士だと伝え、去りました。


家に帰った大輔は砂里に、妹としてしか見れないと気持ちを伝えました。

その後、兄の遊星(磯村勇斗)と会った砂里は、一緒に静岡に帰ろうと切り出します。

涙を流す砂里に大輔と何かあったのかと聞くと、大輔は職場に好きな人がいると明かします。

チカの前に現れた遊星は、鈴木大輔について話したいと切り出し、大輔がハーバードも出ていないし、弁護士資格もないことを明かすのでした・・・。

ドラマ「SUITS」9話 見どころ

無資格であることが明らかになった会計士の大河原の解雇を百合がチカに依頼したことから今回のストーリーは始まりますが、経歴詐称という人ごとではない解雇理由から、これまで以上に熱い大輔が印象的な回になっています。

本来優先しなければならないクライアントである百合の考えを無視し、大河原の味方について新たな可能性を探していく大輔ですが、その中でファームの人たちがそれぞれの得意なことで協力し、解決に導いていきます。

そして、前回砂里が大輔にキスするところを真琴に見られてしまうところで終わりましたが、その後の大輔と砂里、そして真琴の三角関係の恋の行方も見どころになっています。

ドラマ「SUITS」9話の注目キャストは?

今回注目したのは、百合の事務所のエース会計士でありながら実は資格を持っていなかった大河原を演じた西村まさ彦さんです。

三谷幸喜さんがリーダーを務める劇団、東京サンシャインボーイズにいたことから、三谷脚本作品に数多く出演。

1994年に放送が始まったフジテレビ系ドラマ「古畑任三郎」シリーズでの警部補である古畑の部下の今泉慎太郎役でレギュラー出演し、おっちょこちょいなかわいげのある役柄で愛され、知名度を高めました。

その後も特にフジテレビ系ドラマに欠かせない存在となりたくさんの作品に出演されています。

古畑任三郎シリーズを観ていた人にとっては西村まさ彦さんと言えばひょうきんな人というイメージが強いかと思われますが、今回の大河原のようなシリアスな演技もとても合っていましたね。

コミカルな西村さんも大河原のような知的でダンディーな西村さんも存在感があって、すごい役者さんなんだと改めて感じました。

ドラマ「SUITS」9話 感想

今回はチカの親友である百合が無資格の大河原を解雇したいという依頼から始まりましたが、最終的には百合を訴えるという意外な展開になりました。

大輔が蟹江に相談に行ったり、真琴が資料の作成を手伝ってくれたり、甲斐も徹夜で裏付けに奔走していたりと、ファーム一丸となって戦っている様子に好感が持てました。

けれど、大河原や大輔の、これまでの功績があるから解雇はおかしいという主張は違う気がしました。

大輔は自分と同じ経歴詐称でありながら業務を全うしてきた大河原に自分を重ね、守りたいと思ったのかもしれませんが、同時に自分の立場も正当化しようとしている感じがして痛々しかったです。

ラストシーンでは遊星がチカの前に現れますが、なんてことをしてくれるんだって感じですよね。

大輔に関係を切られたことへの腹いせなのか、妹を傷つけたことへの復讐なのか、また何かしらやらかすんだろうとは思っていましたが、やっぱりやってくれましたね。

ドラマ「SUITS」9話 まとめ

今回は大輔が甲斐の支持を聞かず自分の思いを貫いたことで百合の不正にたどり着きましたが、大輔に手を焼いているように見える甲斐も、なんだかんだで大輔への信頼が見え隠れしているところがたまりません。

そして遊星によって大輔の秘密がバラされ、甲斐、大輔コンビに最大の危機がやってきます。

大輔はクビになってしまうのかどうかも気になりますが、遊星がこのままいいところがないクズ男のまま終わるのかも個人的にはすごく気になります。

以上、
「SUITS/スーツ-9話 新木優子と中島裕翔のキスシーン!あらすじ、ネタバレはこちらから!」
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